google-site-verification: google0f9f4f832944c3e4.html

下請け大事にしてますか?

下請け大事にしてますか?

ハラスメントは経営リスク、供給網揺るがす 

「大企業が上、中小企業が下」という日本の商取引慣行が経済の足かせとなっている。中小への賃上げ波及に欠かせない価格転嫁を阻害してきただけでなく、様々な不当要求の温床になっている。取引先を含む供給網全体で経済安全保障や脱炭素に取り組む現代のビジネスモデルになじまない「下請けハラスメント」は経営リスクになる。 

中小企業庁が20231012月に実施した中小企業36千社へのアンケート調査が問題の根深さを浮き彫りにした。大企業が価格交渉を申し入れたかや、コスト上昇分を転嫁できたかを聞いた。

 優良企業2%のみ ブル崩壊、矛盾露呈

中小10社以上から「主要な取引先」として挙がった大企業220社の状況を点数化した。AD4段階で判定し社名を公表した。交渉と転嫁のいずれもA評価を得たのは2%5社だけだった。ケーブルテレビ最大手のJCOMは価格交渉でD評価がついた。ともにC評価の企業は33社に達した。

原材料費や労務費の高騰で製造コストは上がっている。価格転嫁できなければ中小の経営が傷む。

 連合が3月22日に発表した24年春季労使交渉の集計で中小の賃上げ率は4.50%と32年ぶりの高水準だった。大企業の5.28%には差がある。働き手の7割が働く中小で賃上げ余力を確保できなければ岸田文雄政権が最重要政策に掲げる賃上げ拡大は危うくなる。

同志社大の関智宏教授は「あらゆるモノの生産量が増える高度経済成長期に設備投資や資本の負担を軽減するため、広く存在していた中小が下請けとして活用された」と分析する。中小も右肩上がりで受注できる恩恵があり、下請けは何層にも重なっていった。1990年代のバブル崩壊後に需要が冷え込むと矛盾が露呈する。

 大企業は海外へ生産拠点を移し、中小も進出の可否を迫られた。国内に残った一部の中小は大企業有利の条件で細った取引を続けざるを得なかった。

中企庁の調査部隊「下請けGメン」による22412月の聞き取りには大企業からのハラスメントに苦しむ悲痛な訴えが並ぶ。

「取引先のスーパーから店舗の改装、陳列での応援要請がある。頻度が尋常ではない」(流通・小売り)。「発注は3カ月ごとなのに急な増産要請のため自主的に9カ月相当の在庫を抱えている」(自動車部品)

 公取委、13社に勧告 供給網全体で脱炭素

政府はいびつな関係の是正を急ぐ。公正取引委員会は2311月に価格転嫁を促すための指針を公表した。大企業の経営トップに価格交渉への関与を求め、長年価格を据え置いた場合は法律に抵触する恐れがあると明記した。

公取委は下請法を積極活用する。3月に日産自動車やコストコホールセールジャパン(千葉県木更津市)などを下請法違反で勧告した。近年5社前後だった勧告は23年度は13社だった。首相は28日の記者会見で「運用基準の強化を含めて執行を強める」と言明した。

 企業統治を巡る国内外のルール変化も圧力になる。

225月に成立した経済安保推進法は電力や鉄道など重要インフラ企業が設備を導入する際、国による事前審査を求める。納入企業の役員の国籍や設備の製造地、維持管理の場所の提出を求める。

EYストラテジー・アンド・コンサルティングの国分俊史氏は「審査の範囲が不明確という課題はあるが、大企業が取引先の状況に目を向ける契機になる」と語る。

国際会計基準は自社拠点の温暖化ガスの排出だけでなく、原料や輸送といった供給網全体の排出の開示を求める。

企業が取引先を含む人権侵害をチェックする人権デューデリジェンスも広がっている。供給網の一翼を担う中小は簡単に代替できない存在になりつつある。

 大企業はどう対処すべきか。先行企業にヒントがある。

日立建機は下請け企業を「調達パートナー」と名付け、ともに成長する目標を掲げる。年2回、材料費や人件費の状況を聞く文書を600社程度に自主的に発送する。鉄板の加工業者などへの発注では、作りやすい設計の要望があれば図面を書き換える。相手企業の生産ラインにも入り、必要があれば改良にも一緒に取り組む。

 船舶向けにバルブを納入する都内の中小企業の社長は「リーマン・ショック後の造船不況など、痛みを共有しながら切り抜けた経験が信頼関係につながった」と振り返る。薄利の案件があっても、他の案件で利益を補えるように配慮してくれることもあるという。

社名公表や勧告といった「厳罰」に備える受け身の対応では不十分だ。下請けとは対等な関係だと認識を改めなければ、経営に手痛いしっぺ返しを受けかねない。 

ユーチュブ動画のご案内

2024年4月2日(火)録画  

下請け大事にしてますか? 14分49秒

HPhttp://www.inokyuu1125.jp/17119914950709

 

ユーチューブ動画: https://youtu.be/loj4T3ibb4I

お気軽にお問合せください

お電話でのお問合せ・相談予約

090-6483-3612

フォームでのお問合せ・相談予約は24時間受け付けております。お気軽にご連絡ください。

新着情報・お知らせ

2021/02/19
ホームページを公開しました
2021/02/18
「サービスのご案内」ページを更新しました
2021/02/17
「事務所概要」ページを作成しました

井上久社会保険労務士・行政書士事務所

住所

〒168-0072
東京都杉並区高井戸東2-23-8

アクセス

京王井の頭線高井戸駅から徒歩6分 
駐車場:近くにコインパーキングあり

受付時間

9:00~17:00

定休日

土曜・日曜・祝日